文章入力は,意思伝達の最大の手段。だが,「愛」という文字も「好」という文字もキーボードにはありゃしない。僕は「好」って伝えたいんだよ。
現在のFEPは完璧ではない。文章を本当に解析しているわけではないので変換ミスからは逃れられない。だが,ATOK13やWXGの手書き文字認識は,それから抜け出せそうな兆候がある。その認識精度はかなり高い。いずれは音声入力が文章入力の主流となるだろうが,キーボード入力に抵抗のある高齢者のパソコン利用などを考えても,注目に値する。
マックではIM,ウインドウズではIMEと呼ばれるフロント・エンド・プロセッサー。マックでは上記の2つに,EGBRIDGEと,あとはOS標準のことえりがある。FEPは,それぞれクセがあるから使う人の嗜好も分かれやすい。ちなみに私はEGBRIDGEをメインに使っている。同音異義語の各意味を表示したり,類義語変換も使ってて楽しい。変換の精度もまぁ程好い。だが…,そう,手書き文字認識は,やっぱりちょっと魅かれるなぁ。
記事にある通り,タブレットに書いた文字をそのままテキスト化してくれれば,こんな楽なことはない。より優しい,インターフェイスとなってくれるだろう。ワークパッドの普及は多分に手書き入力によるところは大きいと思う。まっ,ローマ字入力なのは発展途上としても。キーボードに漂うフェティシズム的な印象は,これがまったく扱いづらい,ボンテージ服のような拘束となっていることの一側面である。もうちょっと先には,それから解き放たれた新しい文章入力システムが,あるだろう。
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